ブルドック |
【体高】 31〜36p
【体重】 22〜25s |
バセットハウンド |
■ルーツ |
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1度噛みついたら離さない、という評判の闘犬として知られる犬種。大きな雄牛を意味する「ブル」とも勇敢に闘うことから、その名前がある。ルーツについては諸説があり、マスティフがもとになったという説や、いまはない古代犬種アーランドがもとになったというものもある。ただ12〜13世紀のイギリスで、闘牛犬として使われるようになった犬が、そのもとになっているようだ。それ以降、熊猟に使われるマスティフとやはり狩猟に使われる頑強なテリアを交配してつくった犬を、ブルドッグと呼んだという記録も残っているようである。その人気は闘犬時代は衰えることはなかったが、法律で闘犬が禁止されて以来、一時は種の存続も危ぶまれた。凶暴で頑強な面構えが敬遠されたようである。しかし、愛好家であるブリーダーにより、攻撃的な性質が取り除れて以来、さらにその改良が進められ、現在ではおだやかで愉快な犬種として、世界の人に愛され続けている。
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■外見的特徴
被毛は短く密生しており、滑らかさと光沢があり、毛質も硬い。毛色は暗いもしくは明るい地色に、明るいもしくは暗い差し毛が混じるブリンドル、レッド・ブリンドルのほか、フォーン、ファロー(淡黄色)、白、レッドなどの一色毛、ホワイト&ブラック、ホワイト&レッド、その他がある。体形の特徴としては肩幅が広く、がっしりとした四肢と筋肉質の体をもっている点があげられる。鼻吻部は非常に短く幅広で、両目と鼻の間、目の外側から口の端に、深いシワがある。また鼻孔は斜め上を向く。上唇は幅広で厚く、深く垂れ下がる。こうした顔の造作が、ブルドッグ特有の独特の顔立ちをつくっている。太く短い先細の尾は、付け根の位置が低く、形はらせん状によじれたスクリュー、下へ垂れた先端がやや上向きのクランク、まっすぐなストレートの3種類がある。四肢は前肢より後肢のほうが長く腰高で、ローリング・ゲイトと呼ばれる体を左右にゆする独特の歩き方は、みていてユーモラスだ。
■性 格
かつて闘犬として培った性質は、非常に頼りがいがある。周囲に変化があると吠えて知らせ、危害を加える相手に対しては応戦するところから、番犬としても優秀だ。反面、普段は吠えることもほとんどなく、好きな人の近くに座っているのを好む。その容貌に似合わず、子どもたちの相手も辛抱強く務めるという面ももちあわせている。あまり運動好きではないので、運動の量を確保することに関しては、幼犬期からきちんとしつけることが大切だ。
■飼 育
滑らかで細く短い被毛の手入れは、ブラッシング程度で十分だ。入浴も必要な時だけ行えばよい。ただ、皮膚の掻痒感に悩まされがちな犬が多いので、目や鼻の周りなどのシワを清潔に保つよう配慮する。特に夏場の暑い時期は、あせもなどにならないように、週に1回はシャンプーしてやる手入れが必要だ。シャンプー後はしっかり被毛を乾かし、シワの部分に粉をはたくなどの手入れをしてやる。
■健康上の注意点
あまり好きではないので、運動に関しては幼犬の時から習慣づける必要がある。また散歩のような運動をしっかりとこなしていれば、健康状態が保てるし、肥満の心配も軽減できる。暑さに弱い犬種でもあるので、夏場は朝夕いずれかの涼しい時間帯を選んで運動させる。食事は、若犬から成犬は1日1、2回程度が一般的。内容は、総合栄養食であるドライフードに、缶詰などを加えた混合食が手軽で一般的だ。太りやすいためおやつなどの間食は厳禁で、健康維持のためにも体重管理に配慮した、規則正しい食事を心がける。肥満の傾向がみられた場合は、栄養バランスのとれたダイエットフードに切り替える必要もあるだろう。また鼻面が短いため、呼吸障害をおこしやすい。暑さ同様、寒さにも弱い面がある。
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宮崎 フォトウェディング
2021/3/5 更新
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